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株式会社ル・セル 【起業ストーリーズ】

更新日:6月12日


今回は、高畠熱中小学校の2階オフィスに入居いただいている、(株)ル・セルの小形真由美さんにインタビューをしてきました。




今取り組まれている事業について詳しく教えてください


事業としては鉄道模型を作っている方向けの商品を、ヤフオクや直接販売をしています。1/80のHOゲージという規格のものを主に扱っているのですが、1/150のNゲージと比べてサイズが大きく、国内では一般的ではないようです。


車両の加工をしたり、キットの組み立てなども含めて、ニッチな方向けの事業を行っています。一点ものが多いので、模型屋さんからの依頼を受けて製作も行っています。


建物については鉄道模型のジオラマを作っている方からの注文住宅のような形で、写真や図面を送って貰ってそれに基づいて製作をします。その他いくつか当社企画のものも販売しています。


 2階廊下の鉄道模型は、昭和40年代の国鉄時代をモチーフにした置賜周辺の風景をイメージした鉄道模型レイアウトです。図工室のものは、昭和40~50年のNゲージのレイアウトです。2022年9月に開通式を行った後も継続的に製作中です。




取り組みや事業を始めたきっかけは?


2016年の夏から鉄道模型の大好きな内海弦校長先生を中心に、熱中小学校の2階の廊下で鉄道模型レイアウトを作るプロジェクトがスタートしました。

  

私は生まれも育ちも高畠で、当時は山形大学で産官学連携に関わる仕事に従事していたのですが、たまたま熱中小学校に生徒として参加した際に、以前仕事で繋がりのあった内海校長と再会した事からプロジェクトに関わり始めました。


いわゆる「鉄っちゃん」ではなかったのですが、絵をかくのが好きだった事もあり、昭和40年代の高畠の風景は私自身の想い入れもあり、どっぷりはまりました。


当時、生徒さんや有志の方々の協力を得ながらやっていたのですが、熱中小学校の授業日だけでは中々進まなかったので、会社にして常時製作に注力しようとの事で、ル・セルが立ち上がりました。


 今は熱中小学校の授業で関わっていただいた生徒の方にも、スタッフとして参加いただきながら事業や廊下のレイアウト製作を行っています。




取り組みを始めて楽しい事、逆に大変な事は?


電車が走っている中で細かい作業するのは意外と楽しいです。

またYouTubeに車載カメラで撮影した動画をアップしているのですが、こだわって作ったところを見てもらえるのは嬉しいです。


鉄道模型レイアウトの線路は、気温や湿度の変化で歪んだり汚れたりしてうまく動かなくなったりするので、安定して動作させるためにレイアウトを管理するのは難しいこともあります。




やってみて周囲からの反応はどうですか


地元のメディアに取り上げていただいたこともあり、鉄道模型好きではない方がご家族やお孫さんを連れて見学に来てくださるようになりました。


皆さんが鉄道模型に興味をもってくださり、感動して写真を撮ったり、楽しそうに見学してくださるので、そうした出会いがあるのは嬉しいことです。




取り組みの発起人の内海校長に、これからの事業や取り組みの展望をお聞きしました。


今後も地域の方々と交流を持ちながら、末永く楽しんでもらえる鉄道模型レイアウトを維持発展させていきたいですね。

ひいては、鉄道好きの子供から大人までが集まり、笑い声の絶えない場所にしていきたいです。


個人の家では得られない広さのレイアウトですので、長く発展性のある製作と運営を続けていきたいです。

どこかのタイミングで、山形の鉄道好きの皆さんが集まれる鉄道フェスのようなイベントもやっていきたいです。




スタッフのコメント①

鉄道模型レイアウト製作は初めてのことばかりでした。

冬は寒く、夏は暑い2階の廊下での作業は大変でしたが、昭和40年代の置賜周辺の風景がだんだん出来上がってくると、懐かしく楽しくなってきました。

完成を楽しみにしています。




スタッフのコメント②

熱中小学校の4期生として卒業と同時にル・セルに入りました。

鉄道のことは全く無知な私でも、ワクワク感全開で木や家を作り、牧場に牛やヒツジを作りました。

設立から5年が過ぎ、山々には木が生い茂り、川には水が流れ、田んぼにも水が入り、電車たちが走る、走る。

苦労してバラストを敷いた線路を黒い機関車が汽笛を鳴らしながら走るなんて、すごくないですか!

今は紙粘土で様々な生き物を製作しています。

よりリアル感を出そうと楽しく悩める日々です。



熱中小学校事務局からコメント

2階のがらんどうだった廊下に鉄道模型レイアウトが出来てくるのは中々に感動的ですね。内海校長をはじめ鉄道模型好きな方がたまに集まっているのですが、本当に楽しそうでまさに熱中しているといった雰囲気ですね。

廊下の鉄道模型レイアウトはせっかくある程度の完成を見たので、マニアを中心にいろんな人の集まれる聖地のような形で活用できると良いですね。



 

会社概要:株式会社ル・セル

設立年:2019年4月1日

本社所在地 〒992-0341

山形県東置賜郡高畠町大字時沢1256-1

高畠熱中小学校 2Fオフィス

代表者:代表取締役社長 小形 真由美

事業内容:

・車両、木、建物、人形等の模型販売

・鉄道模型の運転システムの構築

・鉄道模型レイアウトの請負


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