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グループホーム「はなみずき【起業ストーリーズ】


今回は、高畠熱中小学校生徒で、グループホームはなみずきを運営する渡部泰則さんにインタビューをしてきました。


代表者 渡部泰則さん
代表者 渡部泰則さん

今取り組まれている事業について教えてください


知的障害、発達障害、精神障害の方を受け入れて、生活の支援を行っています。 市町村からの障害福祉サービス費を活用する事で、一か月62,500円で受け入れを行い、基本的には朝と夕方の食事や身の回りのお世話をさせていただきます。


日中はそれぞれ自分にあった仕事をしているので、近隣の会社などに勤めています。障害者の方のお仕事は相談支援専門員の紹介などでつないでもらっています。




取り組みや事業を始めたきっかけ


息子は3歳半のころから発達に異常が見られ小児科を受診し、軽度発達障害(現在は自閉症スペクトラム、ASD)と判断されました。


小さい頃から落ち着きがなく息子との付き合い方には頭を悩ませてきました。

特別支援学級や高等養護学校などを卒業し、障害者枠で近くの会社で働くようになりました。


高等養護学校に卒業生親の会があるのですが、 グループホームの見学などを行った際に


「あなたは息子より早く死ぬなだ、 残された息子のごと考えったが?」


という話をもらった所から考え始め、定年退職や介護についても一段落したこともあり、このタイミングで始める事にしました。


昔自分の勤めていた半導体関係の会社が傾いた時、買収されて看板が変わったり、仕事がそれに振り回されたり、そういうのに嫌気がさしていたので、自分で何かやりたいという気持ちはすごく残っていました。



取り組みを始めて楽しい事、大変な事など


料理も好きなので息子も含めた暮らしの部分を仕事にしているのは楽しいです。

大変なところは経営の部分でお金の管理や書類の整理などは新しい事も多く日々悩みながらやっています。しかしこういう所も学びだなと考え面白がって取り組むようにはしています。


渡部さんがつくった食卓を囲む入居者
渡部さんがつくった食卓を囲む入居者

熱中小学校の繋がりが活きているところ


お金のお話や実際に様々な事業を行っている方のお話を聞いて、取り組みを始める後押しになりました。


またグループホームの物件については熱中小学校の生徒さんの繋がりから紹介をいただき、交渉などについてもスムーズに進みましたし、生徒会の繋がりでグループホームの整備やDIYなども手伝ってもらいました。



牧師の方の授業で、教会で預る問題児との付き合い方の話などもあり、事業に繋がるご縁も出来ています。

またイベントではみんなでキャンプしたり、ご飯食べてお話ししたり、そういう所で私的には発散の場になっています。会うべき人と会えるタイミングっていつ来るかわからないので、出会い続けるというのは大事ですね。


経営をする中で、 特に意識している事は


①色々な人や団体と関わることが多いので、チームを大切にしています。

②人と人とのつながり・縁を大切にしています。



やってみて周囲からの反応はどうですか


「よく始めたね」とか「やってるね」というのが周囲の反応としてはよくあります。周りの同年代は終活的な発想が多いので不思議がられたりもしています。ただ色んな事を勉強して考えて自分でそれがいいと思ってやっているので、そうした反応があっても全く気になりません。


これからの事業や取り組みの展望があれば


生きる上での障害のある人もない人も共に生活する共生社会みんなで作りたいので、身近で色んな形で関わってくれる人が増えて行ったらいいなとは考えています。


また、現在は男性のみの受け入れでやっていますが、女性の受け入れも出来るようにはしていきたいです。


障害者の雇用や仕事の面でも活躍の場を作りたいので、空きスペースを活かしてやれたらいいですね。グループホーム設立にあたっては色んな認可や申請が多くかなり大変でした。


悪用する人が多かったこともあるのでしょうが、この辺は障害者関係の事業には大きなネックになっていると感じています。事業の経営を通じてもう少しシンプルなビジネスモデルや関係性を作っていきたいですね。



関係者からのコメント (渡部伸子さん (奥様))


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自分の息子が障害を持っているという事もあり、以前から将来の事を考えていました。ただ娘たちに任せるのも無理があるかなぁと思っていました。私としては息子の将来をどうしたら良いかという想いが始まりなので、その想いから、この場所を通じて地域の方との繋がりを作っていって欲しいと思っています。今後人が増えたらトラブルもあるでしょうが、楽しく暮らすための繋がりが増えていってほしいです。入居するみなさんにとってゆっくり過ごす事ができ、居場所と感じてもらえるような所にしたいです。 障害のある方がいる家庭も含めて、中々今の人間関係も複雑になっているのですが、家庭でうまくいかなくなっている人にとっても、高畠のおいしいものを食べたり、素朴なコミュニュケーションするなどして、ここで一つの良い関係を作っていけたらいいですね。



会社概要 : 株式会社チェリーハウス

設立年 :2023年10月2日

資本金 :500万円

TEL:080-2826-5915(代表直通)

TEL & FAX :0238-33-0661

代表者:渡部泰則

事業内容 :知的障害・精神障害者のためのグループホームはなみずき


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