【協力隊の高畠トライアル】猟師になるまでの道のり
- 高畠熱中小学校事務局
- 2 日前
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更新日:2 日前

こんにちは!高畠町地域おこし協力隊の
杉本朋哉(すぎもとともや)です。
2025年9月から地域おこし協力隊に着任し、熱中小学校で活動しています。
雪国の暮らし、無事越せました。
雪かきより雪山に入ることばかりしていた冬でした。笑
~狩猟がしたくて、高畠町へ~
狩猟がしたくて、2025年7月に高畠町へ移住した。
高畠に来る前は東京にいた。東京での暮らしは本当に退屈で、自分のエネルギーの放出先がなかった。デスクワークで仕事をしているが、特に決められたスケジュールもなく、アトラクションやカフェ、クラブなど、お金を払って楽しみを得ることにも、そこまで喜びを感じられなかった。

面白いことがなく、身体も鈍っていく。ストレスが溜まると曲を作って発散する。基本的に、自分で何かを創作している時間が好きなのだ。
ただ、楽曲制作だけではまったく足りなかった。山に行って、走り回りたいと思っていた。
家では YouTube でずっと東出さんの野生的な暮らしの動画を観ては、「俺も、こう生きてえな」と感じていた。

そしてある日、その衝動が抑えきれなくなった。
そこで、熱中小学校の事務局長・長谷川さんに、猟師さんを紹介してもらえないか相談したところ、熊撃ちをされている高野尾典樹さんを紹介していただいた。
長谷川さんとは、仕事の関係で以前からご縁があった。
高野尾さんと初めてお話ししたとき、正直なところ、腑に落ちて理解できることは多くなかった。それは、自分自身にまだ実態がなかったからだと思う。
もっと猟師の世界を知りたい。そう思い、他の地域の猟師さんの話も聞いて回った。それでもやはり、高野尾さんからもっと話を聞きたいと思い、2025年7月、高野尾さんのご自宅に約2か月間滞在させていただいた。

この2か月間は、学びが多く、非常に刺激的だった。滞在中に狩猟免許と猟銃所持許可の試験手続きを進め、9月には新しい家へ引っ越し、地域おこし協力隊となった。
~狩猟の同行~
そして迎えた狩猟期間、11月15日。 猟師さんたちが山へ入る季節だ。
初日から、高野尾さんとその仲間の方々に同行させていただいた。 急な登り下りのある山道を進み、笹藪をかき分ける。 動物を見つけるため、皆で一斉に笹薮を切り、足場を作り、視界を開いていく。

初日から、全員が同じ目的を持ち、それぞれの役割を担いながら進むスリル満点の道のり。興奮せずにはいられない時間だった。
次の日も、引き続き同行させていただいた。
結果クマを見ることはできず。もう山奥には全然動物の足跡もなく、活気がなかったとのこと。餌がなく、みんな人里へ降りていることは事実のようだった。

~1人で山へ・・・~
しばらく同行させていただいた後、 「一人で山に入らないと、道や足跡を追う感覚は研ぎ澄まされない」そのように思い、山に精通している友人におすすめの山を教えてもらい、年末から一人で山に入り始めた。
初日は、動物と遭遇することはなかった。

~1月の出来事~
1月も、1人で山に入った。熊は既に冬眠しているので、イノシシを探していた。
まだ狩猟ができる立場ではないから、この日もただ山に入るだけ。それでも、動物の足跡や通り道を知ることが楽しくて、嬉しくて、心の向くままに歩いた。
足跡を見つけ、掘り返した跡を見つけた。
この先にイノシシが確実にいる。
足跡は新しかった。
恐る恐る前に進むと、大きなイノシシが咄嗟に飛び出し、目の前を走り抜けていった。
こちらの足音に気づいたのだろう。
そのイノシシは、僕が来た道の足跡をなぞるようにして、山を下っていった。
一人で山に入り、イノシシと出会えたこと。
冷や冷やする臨場感を感じながらも、同時に嬉しさもあった。
高野尾さんに連絡をして、イノシシの進む道を先回りする形で、別の入り口から再び山に入った。
足跡が一つだけある。
でも、途中で途絶えている。
川を渡ったのかもしれない。
イノシシは笹をかき集めて寝床を作る。
笹が重なった地面を見つけた。
「こんなところにいるわけがないよな」
そう思いながら、その上を歩いた瞬間、中から小さなイノシシが出てきた。
人がいるのに逃げない。
毛もあまり生えていない。
もう長くは生きれない程だったとのこと。
逃げる気力がないのかもしれなかった。
パンッ。
銃声が山に響いた。
一つの命が途絶えた。
初めて現場を目撃した日。
正直、後味は悪かった。

敵意もなく、小さくて、可愛い個体だった。
けれど、1週間もすれば病気で亡くなっていたかもしれない。
そう考えると、早く楽になれて良かったのかもしれないとも思った。
高野尾さんの言っていたことが、少し分かった気がした。
猟師である以上、動物の代弁者でなければならない。
動物の生態、山の生態。
それを理解しなければ、「駆除が4万円だ8万円だ」と、お金のためだけに行われ、結果として絶滅に追い込んでしまう可能性だってある。
山に入り、真実を知り、正確に伝える。
絶滅させないためにも猟をする。
それが猟師の使命なのかもしれない。
そうありたいと思った日だった。
まだ、猟師ではない。猟師になるまでに、イノシシの足跡を見つけ、自分でイノシシを発見できるようになりたい。引き続き、雪山に入り続けたいと思う。

~感謝のラグジュアリーディナー~
2025年9月から大きな空き家に暮らすことになった。
空き家なので、大掃除が必要で暮らしのインフラを整える必要があった。
熱中小学校の生徒さんを始め、地域外からも一緒に大掃除を手伝っていただいた。
お陰で今はとても綺麗なお家になり快適に過ごしている。
イノシシが獲れたので、お世話になった方々にお礼をしたいと思い、お家にお招きさせていただいた。
料理を習ったフルコースメニュー。赤ワインで煮込んだイノシシのシチュー、イノシシの角煮、ポテトにワインなど。皆さんもpotluck party形式で色々な食材を持ち寄ってくださった。

山の幸とグラスワイン、ジャズの音楽に笑い声、カーテン越しに光るライトに提灯、シャンデリアに熊に毛皮と。世界観をギュッと凝縮した空間が出来上がった。
あぁーこういうことがしたかったんだな〜。と。
お掃除から除雪の心配など、ご協力いただきありがとうございました。
あと一回、もっと広大な場所に移住したいと思ってるので、その時はまたよろしくお願いします笑
僕の遊び能力も存分にパワーアップしており、見たことのない空間や景色を広げてお招きしたいです。
そこに皆さんの世界観もギュッと入れてもらえることで、異質な世界が広がっていくことを楽しみにしてます。
雪山に歩いている様子も個人のYoutubeでアップしていますので、是非ご覧ください。(下記は足跡を追ってみるという動画です)
まだ分からないことも多い状態ですが、これから動物の暮らしをよく知っていきたいなと思います。
それではまた、お会いしましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。









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