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【協力隊の高畠トライアル】レクキャン Sports mini ~探す、作る、ユニークスポーツ~

更新日:4月15日


こんにちは!高畠町地域おこし協力隊の

松原由侑(まつばらゆう)です。


季節は3月に入り、少しは暖かさが感じられる頃になってきました。


さてさて今回は前回に引き続き、レクキャンの第2回目をレポート。


亀岡地区の公民館から、公民館の事業の一つとしてイベントを実施してみないかというお話を受けたのを機に、公民館でレクキャンの実施が決まったのでした。


12月の雪降る時期だったこともあり、外での開催は厳しそうでしたから、屋内で行う遊びを考えました。


今回は、公民館の方のお知り合いの方々を中心に10名近くの方が参加してくださいましたよ。



~レクキャンってなに?(改めて。)~


前回にもご紹介したレクキャンですが、改めて説明すると、タイトルにもある「レクキャン」とは「レクリエーション」×「デイキャンプ」の略です。


豊かな自然の中で様々なレクリエーションを通して、今を夢中・無邪気に遊び、参加者と交流することを目的としたイベントです。


名の通り、本来は外遊びをして、キャンプらしいものを食べる…という内容になっているのですが、先述したように、この季節、外では厳しいということで今回は屋内開催です。


だからまあ、今回はキャンプ要素はほぼ無いのですが、こういう屋内パターンもあるということで(笑)


今回のテーマはスポーツ(小規模開催なので、タイトルにはminiとついています)。

「スポーツ」と聞くと、人はサッカーや野球などを思い浮かべがちです。確かにそれはスポーツですが、競技スポーツと呼ばれるものです。

ですが、スポーツというものは、そういった誰もが良く知る分かりやすいスポーツのことだけ指すのではありません。


実は、スポーツとはそれ自体を楽しむことを言います。つまり、スポーツとは本来、何かの目的のために行うものではなく、その運動自体を楽しむことなんです。


それであれば、面白い・楽しいを主軸とした動きのある遊びもスポーツだ!というわけで、今回は松原オリジナルの、ユニークスポーツと題した、体を使った新しいゲームを発案してやってみることにしました!



~得点がマイナスになる!?オリジナル卓球~


簡単に顔合わせ、自己紹介をして、準備運動。

さあ、今日のコンテンツに入ります。


まずは、卓球から。

といっても、ただの卓球ではありません。

ラケットと球は何の変哲もありません、が、台がいつもとは違うのです。


今回は、台をオリジナルにデザインして遊ぶ卓球です。


得点がマイナスになるゾーンと、3点増えるゾーン、そして、特定のマスをすべてゲットしたら、点に関わらず勝ちになるビンゴゾーンを台の上に作っていくというルールを設けた、これまでにはない、新しい要素のある卓球になっています。


「ここにゾーンを置いて、点を取らせないようにしよう」

「3点ゾーンはどこに置こうか?」


ダブルスの卓球なので、どんなレイアウトにするかをペアと話し合いながら、ゾーンの紙を一枚ずつ貼り付けていきます。



両チームが用紙をセットしたら、ゲーム開始です。


各ゾーンの枚数は異なるのですが、全体的にマイナスゾーンの数が多く、台のあちこちに散らばっているため、マイナスになることがとてもよくあります(笑)

このゲームでも通常の卓球同様、球が台の外側に落ちた時には減点になるルールのため、そもそも普段卓球をしないために力加減のわかっていない私たちは台から球が飛び出すことも多々あり。

点はどんどんなくなっていき、気づけば各チームの得点はマイナスに。(笑)


本当は10点先取で勝敗を決める予定でしたが、マイナス続きでとても点が重なりそうになく、5点先取に変更しました。


マイナスになるたびに悲鳴を上げて、3点取れたら手を叩き、ビンゴゾーンが取れれば仲間と喜び合う。


「あー、惜しいっ!ミスったー」

「今のボール、マイナスじゃない?」

「お、ビンゴだ!いえーい!」


球を打つ音や台を跳ねる音とともに、そんな声も響き、賑やかな会場が出来上がっていきました。





~気配で相手を斬れ。目隠しフェンシング~


お次は、相手が見えない状態で相手の体にスティックを当てにいくというゲーム。

私は通称、目隠しフェンシングと呼んでいます。


実はこちら、だいぶ前からYouTubeでは話題になっていた遊びではあります。

とはいえ、あまり身近には浸透していないことや知っていてもやる機会はなかなかないもので、初めての方がほとんどでした。


それならきっと倍楽しいはず!という、私はワクワクな想いでゲームはスタートしました。

紙で作ったアイマスクを付けて、ポッキー型のスティックを持ち、いざ、ゲームスタート。


試合は1対1で行います。

気配だけを頼りに相手の居場所を探りながら、コート内を少しずつ静かに移動していきます。


なんとなく、外野にいる方々も音を立てずに、ひっそりとしています。

時折、コートから選手が出そうになるときだけ、身体の向きを直すために声掛けをするくらいです。


そろりそろりと移動を続け、スティックに何か触れるものがあると、瞬時に「ここだ!」と反応し、スティックを振ります。相手もこちらに気づいてスティックを掲げます。


コート上で2本のポッキーがぶんぶん揺れ、激しくぶつかり合います。

冷静に見ると、なんとも愉快な光景です。(笑)


「そんなとこにいるなんて全然気がつかなかった」

「あー、もうちょっとだったのにいぃ~」


中には気配を全く感じなかったという方もいましたが、すぐそばにいると気づいて振り回していながら、先に当てられなかったことを嘆く人が多くいました。


相手に気づいたからには、我先にとスティックに当たらないようにしながら、自らは相手の身体を狙うことに 途端に必死に。(笑) 突然、白熱した一騎討ちの戦いが始まります。



ルールは簡単だけど、意外と難しくて、なんか癖になる。そんな遊びかもしれません。


そんな、見ている側も勝敗の行方が気になるような、なぜか胸がアツく?なるような試合が何度か繰り広げられ、大の大人でもすっかりこのゲームの面白さに魅了されたようでした。


そもそもこのゲーム、当初はすることを全く予定していませんでした。

それなのになぜするに至ったのか…その経緯は後半の裏話でお話ししていますので、そちらも読んでみてください。



~地元民でも意外と知らない?カードめくり高畠版~


最後には高畠にちなんだクイズの回答を、カードで回答するゲームを実施。


ゲームはチーム戦で行い、床に散らばる一文字ずつ表記されたカードを答えになるように集めて並べて回答します。


「えー、それなんだったっけ?」

「私もわからない」

「これって、○○じゃない?」


まずはチーム内で答えを考えるところから。

答えがわかってからは、カードをとにかくめくりまくります。

これか?あれかな?まずは手当たり次第に。


何問も繰り返すうちに、ここには「あ」があり、3枚隣は「り」があるという具合にカードの位置を覚えていきます。

チーム内でカードの位置情報を共有することも、早く答えを出すために有効な戦術ですね。


回答する文字が多いものになったりして、カード探しが忙しくなることも。



あれ? 知られてない(・・;)…!?

高畠に引っ越して半年ちょっとの私が作っているクイズですから、この町に関わりのある人ならば比較的誰でも知っていることと思っていたのですが…。

ときどき、答えがわからず苦戦する姿が見受けられ、出題者の私がちょっと戸惑う場面がありました。


自分の町のことって、よほど関心がないことは、あまりにも平然としたこと、ありふれたことすぎて気に留めないものですね。

私も地元に対してはそういう節がありますから、その感覚ってわかります。


これが、外からの視点を持ってるってことかなあ。

自分が外から来た人になるとピンとこないものですが、わからないなりにそう思ったのでした。


私側の視点って、大切で、必要だと思うなあ。


その土地の人が自分の町を振り返る機会づくりにつながっていることもそうですが、日常の気づきを何らかの形(今回の場合は遊び)で発信することは地域資源の存在とその活用を改めて問いかける役割を果たすことにもなります。地域を興す側であれば尚更、大事なことかもしれません。


「知られてないものなのかぁ~、へぇ~」と、さらっと流れていってしまいそうな、些細な出来事でしたが、こういうことこそ大事な発見です。

個人的にも気づきが多い遊びとなりました。


~世代を超えて、楽しい遊びをつくる~


遊んだ後は、お菓子タイム。

用意したチョコレートにポテチや苺、バナナなどフルーツをつけ、チョコフォンデュにして食べました。


皆さん、相当お腹が空いていたのか、調理室で準備を済ませて参加者に合流したときには、各々の手がお菓子によく伸びていて、苺に関しては あっという間になくなってしまいました。


公民館のホールはそこまで広くないですが、これだけの遊びでも、動くと体力も消耗するし熱くもなるものですね。たしかに私もお腹が空いたし、身体がぽかぽかです。


参加者の皆さんに感想を伺うと、楽しかったとのこと。

今回はチーム内でコミュニケーションを取って動くことの多い内容で、出会った参加者と交わる場面がよくありました。


すでに繋がりがあったという方々が多かったこともありますが、賑やかな空間になっていました。

だいたいは20代という若い世代多めでしたが、小学生とその大人も参加し、年齢層の幅が広い回となりました。


年齢関係なく、こういう遊びって楽しめるんだなぁ。


自分のつくった遊びの面白さやそれらがもたらすものを再認識する時間になりました。

遊びをつくるって、尊いです。



~【裏話】気配斬りを決行するまで~


今回の遊びの中で、最も盛り上がっていたのは、2つ目に紹介した目隠しフェンシングでした。私やネット上では、これを気配斬りと呼んでいるのですが、実は当初の企画の段階では予定していない遊びでした。


それは開催2日前、お隣の町、南陽市のスーパーにレクキャンに向けて買い物に行ったときのこと。お菓子コーナーに立ち寄った際、『ポッキー2箱でポッキースティックを1本プレゼント』のポップを見かけたことがきっかけです。


ポッキーが並ぶ棚の下に、ビニールのポッキー型スティックがたくさん入った箱が置いてあるのを見て、もらって帰って何かしたら楽しそう…と思った私はそこで、気配斬りのことを思い出します。


そうだ、それ、やろうっ!!


ビビっと閃いてしまったわけです。

私は急にワクワクして、さっそくポッキーを手に取り、スティックを1本もらうことに。

しかし、対戦するためにはもう1本必要です。


でもなあ、あと2箱買って、もう2本もらうのはちょっと気が引けるなぁ…


一人でいくつも持って行っていいものか、それに、これでも一応大人であることもあいまって、ポッキーコーナーの前でウロウロしていました。

そもそもポッキー4箱はいらないかなあ…。


うーん、どうしたものか…と躊躇していたとき、私はついさっき店のすぐそばで、イベントの開催先でご一緒する知り合いの方と鉢合せていたことを思い出しました。

私は急いで連絡し、ポッキーのことを伝えました。


「面白い遊びを思いついたので、ポッキーを買って、スティックもらってくれませんか?」


実にユニークなお声がけです。(笑)

ですが、頼めるのなら頼む方がよいと思い、お願いしてみることに。


でも、会ったのはもう30分も前のことですから、とっくにこの周辺から離れてしまっているかもしれません。それに、企画に関わることとはいえ、他の予定の途中で急にこんな思いつきに付き合っていただけるのか…。


それから数分後、メッセージをもらいました。

まだ近くにいるので帰りに寄ります、とのこと…!

買いに行っていただけることになりました。


うわあ、ありがたいいい!

私は、まさに 歓喜!という感じで、内心、小躍りしておりました。

ご協力感謝いたします。


そんな経緯があり、当日ポッキーの棒が2本揃い、あのゲームの実行に至ったのでありました。


~つくる側が楽しんでいこう!【運営を振り返って】~


今回は最初から何名かの方々に運営に関わっていただき、実行にあたり、事務的なことや設営等、お手伝いいただきました。とても助けられ、そういう意味で確かにスタッフは必要だなと相変わらず感じました。

また、集客面でも尽力いただき、参加してくれる方ありきであることも痛感し、感謝するばかりでした。


ですが、運営に関わるというのはそういう分かりやすい動きだけでなく、

一緒に企画を盛り上げてくれる人として、

その企画に共感して協力してくれるスタッフであるということが、とても大事なことであり、そんな皆さんの存在は大きいものだなと思うのです。


とくに私が作るような、遊びを楽しむといった企画は、そんな方々に支えられることで、より充実した内容にできると思っています。


参加者に楽しんでもらいたいと思えばこそ、運営する側も楽しむこと、

これは鉄則かなと!

だからこそ、これからも、一緒につくることを楽しんでくれる方々をもっともっと増やして場をつくっていきたいと思います!


ご協力くださった皆様、本当にありがとうございました。

また来年度も、パワーアップした企画を世の中にお届けしていきます。


以上、レクキャンについての活動報告でした!




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私、松原の企画するレクキャンなどイベントは、Instagramにて告知や報告など活動情報を随時掲載しています。

ご興味ある方はぜひ、フォローのほどよろしくお願いいたします☆




それではまた別の記事で!お楽しみに~☆

   




 
 
 

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